−−−−−−−−−−−−−−−−− 戦艦大和 −−−−−−−− 竣工:2006年6月7日


当ホームページは、「製作記録その4<<進水式>>2006/7/17」時点で、
別のアカウントで公開したページを再編集した物です。

平成18年(2006年)6月やっと完成しました。
作製開始が平成14年(2002年)なので、4年もかかってしまいました。
この間、最新の時代考証や、エッジングパーツが入手出来たので、
無駄な期間ではなかったと思います。
作成した大和は、田宮模型1/350戦艦大和(モーターライズ)を、
ラジオコントロール(R/C)が出来るように改造した物です。

各部:<<艦首>> <<主砲>> <<副砲>> <<艦橋>> <<煙突>> <<マスト>> <<第二艦橋>>
<<航空機作業甲板>> <<後部構造物>> <<対空砲>> <<推進部>>
その他: <<塗装>> <<艦載機>> <<1/300 大和>> <<まとめ>>

−−−−−−−−−−−−−−−− 各部 −−−−−−−−−−−−−−−−

<<艦首>>
大和型戦艦の特徴のひとつの球状艦首です。
また外観上の特徴として、大型艦には珍しく船首上部が大きくせり出した、
波きりが設けらています。もちろん菊の紋章も付いています。
制作上のポイントは、艦首旗竿を自作の真鍮線の物と交換した事と、
錨を巻き上げる鎖を付け替えた事です。


<<主砲>>
大和型戦艦の最大の特徴の主砲です。
主砲はR/Cにより左右に、90度旋回するようになっています。
砲はピンバイスにより開口し、スケール感を出しました。
また、2番・3番砲塔の上の対空機銃のスポンソンは、六角形に改造しました。


<<副砲>>
大和型戦艦の副砲は、最上型巡洋艦のお下がりだそうです。
スケール感を出す為に、0.4ミリのピンバイスで砲を開口しました。


<<艦橋>>
艦の中枢の第一艦橋です。大和型戦艦の外観上の特徴の一つでしょう。
主砲発射時に遠くを見渡せるように海面から30メートルあったそうです。
作製にあたっては、目立つ構造物と言う事もありエッチングパーツがかなりあり、
それなりに時間を費やしました。(双眼鏡は手作りです)


<<煙突>>
大和型戦艦の煙突は、一本にまとめられ外観上非常にすっきりしています。
煙突のマークは、菊水作戦の物です。(当時、書かれていたかは不明です)
煙突上部は、開口しエッチングパーツとしています。


<<マスト>>
大和型戦艦の外観上、マストも大変特徴のあるものです。
作製にあたっては、元のモデルの基部が前部1脚・後部2脚であった事と、
強度アップの為、最新の考証にしたがって前部2脚・後部1脚に、
2ミリの真鍮棒で作り直しました。


<<第二艦橋>>
第二艦橋は、第一艦橋が目立ち過ぎる為に、概観上あまり目立たない存在です。


<<航空機作業甲板>>
この下は、水上偵察機や内火艇の格納庫です。
主砲発射時の爆風から、それらを守る為、
甲板の下に格納庫を設けたそうです。
作製上あまり手間のかかる場所ではなさそうですが、
甲板上のレールをエッチングパーツと交換するのに、
取り付け穴500個の穴開に、かなりの忍耐を必要としました。
甲板の支えの支柱もエッチングパーツと交換しました。


<<後部構造物>>
クレーンとカタパルトはエッチングパーツに交換し、
旗竿は、真鍮線で作り直しました。


<<対空砲>>
三連25ミリ対空機銃の配置は、大和ミュージアムの1/10大和を
参考にしました。
船尾にはスポンソンを追加し、機銃を増設しました。
12.7センチ対空砲の砲身は開口の為、
真鍮パイプに交換しました。
また対空砲の射界制限枠も真鍮線で再現しました。


<<推進部>>
推進軸の防水は、かなり苦労をしました。
舵は、主舵・副舵共に動きます。


−−−−−−−−−−−−−−−− その他 −−−−−−−−−−−−−−−−
<<塗装>>
大和の最終時の塗装については諸説あり、これだと言い切れるものはありませんでした。
特に木張りの甲板部については、黒塗りであったとか、黒い塗装がはがれていたと言う説があります。
艦底についても、緑に塗られていたと言う説もあります。
今回は、艦体は軍艦色をやや黒く、木張りの甲板部についてはかなり黒くしました。
艦底についても標準の艦底色を黒くしました。
航空機作業甲板は塗り分けされた例が多いので、軍艦色を明るくして、仕上げました。
艦体の塗装は、鉄板の継ぎ目を表現するために、小さく区分けして塗りました。

<<艦載機>>
左側が零式水上観測機・右側が零式水上偵察機です。
大和には、計6機が搭載可能だったそうです。
零式水上観測機については、太平洋戦争前期、米軍の戦闘機を互角に渡り合えるほどの性能だったそうです。
どちらも、キット付属の物なので2〜3センチ程度です。
プロペラはエッジングパーツを使用しました。


<<1/300 大和>>
この大和はニチモ製の1/300スケールで、私が小6の時に購入した物です。
作った時は、色も塗らずただ組み立てただけでしたが、
そのうち色を塗りR/Cに改造しました。
ネットで調べたところ金型が破損したそうで、今では入手不可能なようです。
今回の大和は、前作の大和で不満があった点を満足の行くようにしたつもりです。


<<まとめ>>2006/6/7
大型模型のいい所は動かせる事だと思っています。しかも大和型戦艦は、世界最大と言う事もあって、
改造がしやすいのです。
しかし最近の傾向として、大型模型もディスプレイタイプへの移行の傾向があり、
田宮の1/350スケールのシリーズもモーターライズのモデルは廃止になったようです。
当初、戦艦武蔵を作る予定でしたが、船体の改造に失敗した事と、
武蔵の対空砲の配置が、いまいち気に入らなかった事もあって、大和になってしましました。
1/300スケールの大和では、防水処理が完全ではなかった事と、主砲旋回の機能が満足出来ず、
いつか満足の出来る物を作りたいと考えていました。
それに、スケールモデルとしても出来るだけ実艦に近づけたいと思っていました。
さすがに大和については、確実な資料はなくても最新の考証と言う形でいくらでも資料がありました。
この大和では、転覆をしないかぎりどこでも走る事を目指した為、防水に関しては、かなり手間をかけました。
実際、防水に関しては、生活防水程度の密水性があります。
推進機能についても、多少の風や波にも負けないように強力な物を目指しましたが、
パワー不足や制御性の問題から、3回は作り直しました。
スケール性については、呉の大和ミュージアムや雑誌の資料から沖縄特攻時の姿を再現しました。
また、エッジングパーツの使用や他のモデルの作成例を元に出来る限りディテールアップを行いました。
しかし、今のディスプレータイプの艦艇模型では、手摺や空中線を付けることは当たり前ですが、
電池交換などのメンテナンスの都合上、はぶく事にしました。
次に大和型戦艦を作るときは、新造時の大和か武蔵を作りたいと考えています。


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作成:2006年6月7日
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